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ヘルス07 12月, 2021

看護教育者の心と体の健康を守るための4つのセルフケア

By: Lisa Shustack, EdD, MSN, RN, CNE, CNEcl
新型コロナウイルス感染症パンデミックは、看護学の授業、教授法、臨床経験、研究、学生の相互関係、オフィススペースに大打撃を与えました。しかし、確固たるキャリアを持つ看護教育者は、持ち前の柔軟性とレジリエンスを最大限活用し、多くの障壁を乗り越えてきました。

看護教育の現場は、オンライン学習とバーチャル臨床へと移りました。私たち看護教育者はビデオ会議の使い方を覚え、授業に取り入れました。私たちは以前にもまして、未来の看護師を堅実で賢く、それでいて批判的思考ができる人に、また患者の真摯たる代弁者になれる人に育てなければならくなりました。看護教育者は皆、本来そうすべきではないと分かっていながらも、自分のことを後回しにしてきました。新学期を迎える前に、すべての看護教育者はひと呼吸おいて心身を休め、バッテリーを充電すべきです。そうすることで再びエネルギーがみなぎり、何が起ころうとも立ち向かえる気構えができるのです。

新型コロナウイルスパンデミックは、私たちの働き方や生き方を根底から覆しました。新学期に向けて、看護教育者は自らを鼓舞し、看護教育に対する情熱を高めるためにも、これまで以上に自身のメンタルヘルスとウェルネスに気を配ることが大切です。看護教育者の多くは、マスク着用とソーシャルディスタンスが求められるこの新しい世界で、自分がどうあるべきかわからないまま対面授業に戻るか、バーチャル授業を続けることになります。いずれにせよ、看護教育者は学期を通じて心が通い合う授業作りをし、その雰囲気が学生の間に広まるよう働きかけることでしょう。

だからこそ看護教育者はエネルギーを充電するため精神を休め、心の栄養になるもの、自身にとって意味のあるもののことを考え、看護教育への情熱を取り戻す必要があります。100%充電して新学期を迎える看護教育者は、看護教育のニューノーマルへと導くための確固たる基盤を築いていくでしょう。来たる新学期に備えて、看護教育者の健康とウェルネスを増進するとともに、ストレスを軽減し、レジリエンスを強化する看護教育者向けセルフケアをご紹介します。

予定をコントロールする

心身を復活させるための最初のステップは、心機一転することです。新しいカレンダーを用意し、目的をもって学期を計画します。学期のスケジュールとは勤務時間のことであり、学生のためのものですが、エネルギーをチャージするために自分の時間を予定に入れましょう。30分でも、1時間でも、15分でも、ひとりでくつろいだり、呼吸法を実践したり、エネルギーをチャージできる時間を作るのです。「記録されていないということは、実行されていないということ」と言われる通り、自分の時間にも同じことが言えます。スケジュールに書き込まなければ実行しないでしょう。

自分を最優先する時間をカレンダーに書き込み、その時間を自分に与えてください。静かにお茶を飲んだり、散歩したり、新鮮な空気を吸ったり、瞑想したり、オフィスの自分の席でただ静かに座っているだけでも十分です。日々最善を尽くしている自分にご褒美をあげてください。

専門家としての情熱をかき立てる新しいプロジェクトを見つける

自分の専門分野を愛しているからこそ、看護教育者になったのではないでしょうか。専門知識や経験を共有し、看護学生が批判的思考を身につけつつ思いやり深く成長し、初学者レベルからステップアップしていく姿を見るのが好きなのです。それでもそこに至るまでには、徐々に情熱が冷め、単調な日常に埋もれてしまうこともあります。パンデミックが何か良いことをもたらしたとすれば、看護教育者がクリエイティブかつ革新的であり、かつて誰しもが持っていた看護教育に対する情熱を再燃させる炎を持っているのを再認識させてくれたことです。

パンデミック中に温めていた革新的なプロジェクトやアクティブラーニングの授業計画を出版物として発表しようとするかもしれません。多くの看護教育ジャーナルの中身は、引用もなく必要最小限の言葉で書けば済むような指導のノウハウやシラバスの選び方ばかりです。研究が出版されることになれば、おそらく創造性もあふれ出てくるでしょう。勇気を出して、自分を見つめ直し、飛躍しましょう。常日頃やりたいと思っていたことにチャレンジするのです。パンデミック中も研究を続けることで、最後には成し遂げられるだけの勇気を得られるかもしれません。

好奇心が人を育てる

レジリエンスという、興味深い能力があります。レジリエンスとは、困難な状況に直面したとき、その意味を追求し、学びを発見する力です。パンデミックが起きて看護教育が混乱したとき、好奇心があったからこそ素晴らしい発見もあり、そのおかげで看護教育の現場はいまや革新と創造性にあふれています。看護教育者は、今の学生のためだけでなく、未来の学生にも魅力を感じてもらえるように、今後も発見と学びに対する好奇心を育んでいくべきです。質問できること、探求心を持ち続けること、教育者の弱点を示すことで新しいアイデア、おそらくより優れた方法を受け入れられるゆとりを持ちましょう。

ポジティブな仲間を見つける

エネルギーは伝染する、というのは周知の事実です。誰しも経験があるでしょう。同僚のひとりが部屋に入ってきて愚痴をこぼし始めると、とたんに左目の奥にズキズキとした痛みを感じるようなことがあります。今年に限らず、パンデミック後もです!職場でネガティブな人を見つけたら、負のエネルギーから逃れるのがベストです。言うは易く行うは難し、ということもあるでしょう。そこでポジティブな人の出番です。

彼らがそばにいると安心です。自分の行動に自信があり、一緒にいるとクリエイティブで前向きな空気に満ち、素晴らしいアイデアが生まれる土壌ができます。学期が始まったら、こういったポジティブな人に接近しましょう。落ち込んだときや精神的なエネルギーが枯渇したとき、きっと手を差し伸べて引っ張り上げてくれます。一緒の時間を過ごし、パワーになる体験を共有してください。新学期は、ポジティブな仲間を探すのにもうってつけです。

看護教育者が、看護教育にとってもっとも困難な時期を過ごしてきたことは間違いありません。精神面や、専門家としてエネルギーを充電する時間を持つことは、大事な専門分野の仕事で成長を続け、生き残るための力を身につける上でも重要です。専門家としての自分自身を客観的に見つめ直し、再調整する時間をとることで、看護教育者とは何者か、という根本的な問題に今一度立ち返り、見直すことができるでしょう。

Lisa Shustack, EdD, MSN, RN, CNE, CNEcl
Expert Insights Contributor for Wolters Kluwer, Nursing Education
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