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ヘルス29 9月, 2021

ハゲタカ出版社の見抜き方

近年、著者にとって重要度が増している問題のひとつに、ハゲタカ出版社の増加があります。オープンアクセス出版が激増したこともあって、自分の研究を出版したい著者にとって、ハゲタカ出版社は大きな脅威となっています。

ハゲタカ出版:定義

ハゲタカ出版社とは、出版の必要に迫られている著者に付け込んで搾取する出版社のことであり、そのサービスを利用してもメリットはほとんどありません。論文のアクセプト基準や学術出版における最良の実践を遵守しない、誤った情報や誤解を招く情報を掲載する、健全な編集・出版倫理から逸脱している、透明性の欠如、強引な募集手法などが特徴です。ハゲタカ出版社に引っかかってしまうと、法外な掲載料を請求されたり、論文を人質にとられたり、研究の信頼性が毀損されるおそれがあります。

深刻化する問題

図書館司書であったジェフリー・ビールは、オープンアクセスのハゲタカ学術出版社を、ハゲタカ出版である疑いの度合いに基づいてリストアップし、その範囲-増加状況-を追跡しました。現在、「ビールのリスト」として知られているこのリストに掲載されている出版社数は、2011年の18社から、2017年には1,155社まで膨らみました。ビールのリストは2017年に廃止されましたが、残念ながらハゲタカ出版社の問題はいまだに解決していません。

ハゲタカ出版社を示す注意信号

このような悪徳出版社の存在が知られるようになり、出版社を検討する際に何に注意すべきかも提案されています。以下に一部を抜粋します。

  • ジャーナルのウェブサイトに誤解を招くような情報や間違った情報が掲載されている
  • アクセプトを保証している、出版までの期間が短すぎる
  • ジャーナルの名称が他のジャーナルと似ている、または紛らわしい
  • 査読プロセスが不明
  • ジャーナルの帰属に関する情報が掲載されていない
  • 著作権に関する方針等が掲載されていない、あるいは不明瞭
  • 著者負担金がジャーナルのウェブサイトに記載されていない、または明確に説明されていない

ガイダンスとなるリソース

正当な出版社を探している著者が調べるべきリソースおよび組織をご紹介します。1つめはThink. Check.Submit(TCS)です。このサービスは、研究を発表する場として信頼できるジャーナルや出版社を探している研究者をサポートします。様々なツールおよび実際に役立つリソースを提供し、研究者の育成、健全性の促進、質の高い研究および出版物の信用構築を目指しています。

もう1つのリソースはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)です。2003年に開設され、「査読付きの質の高いオープンアクセス学術ジャーナルの評判、利用、インパクトをグローバルに高めること」をミッションとする有名なディレクトリです。独立した組織であり、様々な編集者や出版社、ジャーナルオーナーと連携し、最良の出版および基準の実践をサポートします。

下記のリソースもぜひご参照ください。著者として、論文を投稿する前に下調べをしておくことはきわめて重要です。するべきことをしておけば、お金を捨てるような事態は避けられます。

その他のリソース

Predatory publishing is no joke
Caveat Scholar: On the Growth of Predatory Publishing
Committee On Publication Ethics (COPE)
COPE Discussion Document: Predatory Publishing
Directory of Open Access Journals (DOAJ)
List of predatory publishers
Think. Check. Submit.

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