ガートナーは、米国に本社を置く調査・アドバイザリー会社です。毎年、ガートナーはさまざまなIT分野に関するマジック・クアドラントを公表します。ガートナーは、「ガートナーのマジック・クアドラントは、ある特定の市場に関する調査の集大成であり、当該市場にて競争する企業について広い視点から相対的ポジショニングを行うものです。グラフィカルな表現と統一された評価指標により、マジック・クアドラントは、テクノロジー・プロバイダが、ビジョンをいかに実行し、またガートナーの市場評価に対しどこまでパフォーマンスを上げることができているかについて、迅速に確認することを支援します。」としています。
マジック・クアドラントは、テクノロジー・プロバイダを評価指標に基づいてクアドラント(四つの象限)に位置づけます。それらのプロバイダのポジションは、ガートナーにより以下の通り表現されます。
- リーダー: 現在のビジョンについて十分実行され、将来についてのポジションも良好である。
- ビジョナリー: 市場の方向性を理解している、もしくは変化する市場についてのビジョンを有しているが、まだ実行には至っていない。
- ニッチ・プレイヤー: 小さなセグメントにフォーカスすることに成功している、もしくはフォーカスはしておらず、競合他社を超えるイノベーションを起こしたり実績を出したりするまでには至らない。
- チャレンジャー: 現在既に良好に実行している、もしくは大きなセグメントを占有可能であるが、市場の方向性についての理解を明示するには至らない。