財務30 9月, 2025

味の素グループ、ウォルターズ・クルワーのCCH Tagetik Intelligent Platformによるローリングフォーキャスト導入で企業業績管理を変革

味の素グループ、CCH Tagetik導入により予測精度を大幅に向上。ローリングフォーキャスト業務効率化で年間200時間削減

ウォルターズ・クルワーは本日、食品とアミノサイエンス業界のグローバルリーダーである味の素グループが、CCH Tagetik Intelligent Platformの導入により、財務計画と企業業績管理機能を大幅に向上させたことを発表しました。 

課題  

130を超える国・地域で180を超えるビジネスユニットを展開する味の素グループは、2023年に従来の中期経営計画を全面的に廃止し、目標設定のアプローチを刷新。四半期見通し策定からローリングフォーキャストへの移行を目指し、事業進捗をリアルタイムで把握可能な管理体制の構築を図りました。 

この変革の一環として、味の素グループは管理会計プロセスの高度化、分散したシステムの統合、販売数量や品目別売上といった非財務指標を含むデータのグローバル運用全体での統一を可能にする企業業績管理プラットフォーム(CPM)を求めていました。さらに、味の素グループは新しいCPMプラットフォームが財務チームの業務負荷軽減、予測精度の向上、リアルタイムでの意思決定を可能にすることを望んでいました。 

これらの課題に対処するため、味の素グループはCCH Tagetik Intelligent Platformを採用しました。その決め手となったのは、マスターデータの柔軟な拡張・カスタマイズ、包括的なデータ統合基盤、段階的な拡張への対応力です。これらの特徴が、単一システムでの情報統合やローリングフォーキャストの実現というニーズに合致していました。 

ウォルターズ・クルワー CCH Tagetik 日本 マネージングディレクター 箕輪 久美子は次のように述べています。
「味の素グループが推進する先進的なデジタル変革は、CCH Tagetik Intelligent Platformが大規模で複雑な財務業務において、より高い予測精度、迅速な意思決定、そして高い透明性の確保を支援できることを示す力強い例です。今回の取り組みに寄与できたことを、心より光栄に思います。」 

CCH Tagetikの導入により、味の素グループでは以下の成果を実現しています: 

  • 予測精度の改善 – 2024年度の事業利益の変動率において、迅速かつ正確な数値開示により投資家の信頼が向上 
  • ローリングフォーキャストの対象を拡大 – 29社から36社へ拡大し、世界の主要子会社の一元的管理を実現 
  • 180を超えるビジネスユニットにわたる多様なデータを統合 – 経営データ要求への対応力を向上させ、年間4本の追加主要レポート作成を実現 
  • ローリングフォーキャスト業務効率化による年間200時間削減 – 戦略的分析と計画のためのリソースを創出 
  • 財務情報と非財務情報を統合 – 品目別売上数量を含む、より包括的な業績監視を実現 

味の素株式会社 執行役常務 財務・IR担当 水谷 英一氏は次のように述べています: 
「経営管理プラットフォームCCH Tagetikを活用することで、経営判断の精緻化に加えグループ間のシナジーを強化させることができています。これがFP&Aである我々が果たすべき本質的な役割であると考えています。」 

今後、同社はCCH Tagetikの活用範囲を拡大し、サプライチェーン管理(SCM)関連情報との統合を進め、非財務情報をさらに一元化して、グループ全体でよりアジャイルでデータドリブンな意思決定を支援する計画です。 

詳細については、味の素グループのCCH Tagetik Intelligent Platform導入成功事例全文をご覧ください。

ウォルターズ・クルワーについて

Wolters Kluwer(EURONEXT: WKL)は、医療、税務・会計、金融・企業コンプライアンス、法務・規制、企業業績およびESG各分野の専門家向けの情報、ソフトウェアソリューション、サービスを提供するグローバルリーダーです。当社は深い専門知識と技術およびサービスを組み合わせた専門的ソリューションを用意して、お客様の重要な意思決定を日々サポートします。

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