薬剤師の意思決定支援を通じて、質が高く効率的な患者ケアを実現
臨床意思決定支援リソース「UpToDate」(アップ・トゥー・デート)など、クリニカル・エフェクティブネス(臨床的有用性)事業をグローバル展開するウォルターズ・クルワーは、医薬品情報リソース「Lexicomp」(レキシコンプ)の国内における提供開始を発表しました。
Lexicompは、米国での提供を1978年に開始し、現在世界2,400の病院・医療機関において、ポイントオブケアで簡単に利用できる高度な医薬品情報リソースとして、医薬品の用量・用法や投与、使用上の注意などに関する意思決定や、患者への情報提供に活用されています。
困難な臨床問題への回答を迅速に見つけ出すための広範かつ専門性の高いLexicompのコンテンツには、情報が不足しがちな小児・新生児、成人、高齢者に対する投薬やガイドライン、IV互換性、患者教育、感染症、妊娠・授乳などのトピックを含んでおり、これらの情報を素早く見つけることができます。これにより、患者の安全性と医療従事者の業務効率がそれぞれ向上され、質の高い患者ケアを実現し、臨床的有用性を高めます。
Lexicompの主な機能
- 成人・小児用などの医薬品モノグラフ
- 適応外使用、薬理ゲノミクスなどの詳細なデータベース
- 薬物相互作用チェッカー、IV互換性など対話式の意思決定支援モジュール
- 患者向け教育情報(日本語を含む19言語に対応)
- 教育リーフレットを用い、患者への医薬品使用方法やリスク説明を補助
- 薬の処方者への連絡が必要かを判断、服薬コンプライアンスの向上、不必要な再入院および追加治療回避のために活用
- インターフェース(日本語を含む10言語から選択可)
- Lexicompに関する詳細情報
LexicompとUpToDateとの相乗効果
UpToDateのユーザーは、既にそのインターフェースからLexicompの基本的な医薬品情報を利用することができますが、これら両方のリソースを購読することで、詳細な薬理学コンテンツや対話式ツールを含むLexicompの全リソースの利用が可能になります。LexicompとUpToDateは連携させて使用することを想定し開発されており、これら異なるリソースを活用することで、患者ケアのばらつき軽減にも寄与します。
- Lexicompと連携させることで利用可能となる内容
- 副作用に関する詳細情報
- 投薬準備に関する詳細情報
- ナレッジデータベースの利用(適応外使用、妊娠・授乳、薬理ゲノミクス、アレルギー・特異体質反応を含む)
- 1つの検索用語で複数のデータベースを効果的に検索
- Lexicomp FORMULINKにより、医薬品情報を病院のフォーミュラリーに合わせてカスタマイズ
- 最大19言語で利用可能なLexicompおよびUpToDateの患者向けリーフレット
- モバイルアプリを使用し、何処からでも医薬品情報を入手